イベントやキャンプ場から、災害時の避難所まで 仮設トイレ

大震災ではトイレが1番大事①

食料備蓄より災害用トイレの備蓄が大事

新潟地震や、新潟県中越大震災でのご自身の体験や被災者たちの体験談をまとめられた長岡市の医師・田村康二先生の持論は次のように明快です。

非常用食料・飲料水の備蓄など考えるな
「被災者たちは朝からおにぎりひとつで餓えをしのいでいける!」
新聞はいっせいに、こう書き立てた。日本人は平均、1日当たり少なくとも1,800キロカロリーの食べ物と1,500ミリリットルの飲料水で暮らしている。だから、握り飯1つではかわいそうというわけだ。情緒的にはわかるが、生体的にはそれで餓え死にすることはない。古く、エジプトもピラミッドの碑文には、「人はその食べる量の4分の1で生きていける。残りの4分の3で医者が生きている」とすでに「食べ過ぎの害」について皮肉を込めて書き残されているぐらいだ。

いまは、飽食の時代なのだから、「むしろ48時間くらい食べないほうが健康にいい」くらいに考えてほしい。断食が健康法の定番になっている時代だし、イスラム教徒は「ラマダン」といって、毎年、定期的に断食日や月を決めている。

だが、とくに戦前戦後の飢えを経験した60歳以上の人たちは、飢えに対する恐怖感が強い。避難所でも、少しでも多く配給される食糧を受け取ろうとして何度も行列に並び、余分な食料品を隠匿しようとしたのは、この人たちである。戦後の食糧難のことが頭をよぎったのだろう。

慌てることはない。普通の人は48時間程度なら、飲み食いしなくとも問題はない。したがって、非常用の食料・飲料を備蓄する必要はない。備蓄に費やすお金があれば、それを別の地震グッズに回す。たとえばポータブル・トイレを購入するほうが実用的である。。飢えはがまんできても、排泄行為は我慢できないからだ。
(以上、田村康二「「震度7」を生き抜く-被災地医師が得た教訓」(祥伝社・2005年3月から))。

こうした考えは、田村先生に限らず、阪神・淡路大震災で避難生活を送った多くの方々にも共通した感想です。大震災が近いと叫ばれても、「そのときトイレをどうするか」ピンとこないのです。「腹が減っては被災者が困る」という意識が先に立つのか、自治体は震災用の食料と水の備蓄を急ぎます。それさえすれば震災対策をしたことになると考えてのことでしょう。

明日あさってのためには食べる必要がありますが、昨日おとといに腹に入れたものの始末出るものの処理)もせねばなりません。それが命の次に大事な震災(トイレ)対策なのです。

食料や水は運び込み食べればそれで良しとします。が排泄のことは、仮設トイレを搬入しただけでは十分ではありません。お尻を拭く紙類、囲い、手洗い水、タオル、ゴミ箱、消臭剤、凝固剤などのほか、トイレ清掃用具も要ります。災害用トイレ製品の備蓄に併せて、トイレ用品の備蓄と具体的なトイレ知識も必要なのです。被災地でのトイレ対策には、用品・用具によるシステム的な対応、人手と根気が必要となります。決して「たかがトイレ」ではないのです。だから、自治体は、住民のトイレ権を守る意識と災害トイレ知識と備蓄が必要となるのです。

山下亨著 近代消防新書 災害救援ガイドブック 「トイレって大事!」より引用

写真は、ハマネツ製 仮設トイレ 水洗タイプ 洋式 [TU-V1W]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

仮設トイレ.com 簡易トイレ.com 簡易トイレ.com アルミブリッジ.com 仮設シャワー・風呂.com NETIS商品.com 建設ブログ"