トイレ衛生管理についてどうあるべきか①
- 2017年01月01日
- 関東大震災, 阪神淡路大震災, 新潟県中越大震災, 大震災時におけるトイレ
トイレ防疫(消毒)を徹底する
大規模な震災で衛生状態が改善されなければ最悪の事態が起きることも想定しておかなければなりません。
関東大震災では、発災が9月という残暑期だったこともあって、伝染病552人、感冒509人、気管カタル619人、肺炎84人、消化器・泌尿器等6050人など多くの患者が出ました。
大震災から3週間から6週間経つと、公園などでのテント生活やバラック生活では疫病が発生することが多いので、伝染病や感染症の蔓延を防止するためのトイレ防疫(消毒)対策を早急に実施します。
この対策は、寒暖地域の地理的な特性や気候により異なりますが、基本的なトイレの衛生管理として、ブース内清掃、手指の消毒、排泄物の破棄などに努めます。
トイレの消毒は、その作業姿や消毒液の匂いによって、避難者たちに安心感を与える効果が大きいのです。ちなみに、保健所から、蝿や蚊を退治するなど伝染病や感染症の予防の通知が来ます。これに従って消毒作業を行います。
山下亨著 近代消防新書 災害救援ガイドブック 「トイレって大事!」より引用
写真は、ハマネツ製 仮設トイレ 水洗タイプ 洋式 [TU-V1W]
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