保健所によるトイレ保健衛生対策をどうするか③
- 2017年01月01日
- 関東大震災, 阪神淡路大震災, 新潟県中越大震災, 大震災時におけるトイレ
阪神・淡路大震災での仮設トイレの消毒作業の例
神戸市での仮設トイレ消毒作業は、地震発生後6日経った1月22日から各地域の保健所が徹底的に実施した。神戸市内の学校等避難所全ての仮設トイレや学校・公園等の既設トイレ施設や便器等に及んだ。消毒には「クレゾール作戦」を実施。あの懐かしい強烈な臭いがかえって住民に清潔感と安心感を与えた。この東灘保健所による消毒薬剤を使っての防疫作業は次のとおり。
1月22日 便所の消毒薬にクレゾール石けん液を使用。
2月11日 仮設トイレに消毒剤投入(週1回。3月から週2回)。
2月1日 トイレ用消臭スプレーを配付。
3月22日 ハエの発生予防に発泡錠(フェンチオン5%)を試行投入(週1回)。
5月1日 オルン剤による消毒(殺蛆)方法に変更。
5月15日 クレゾールと殺虫剤(クロルピリホスメチル10%乳剤)の混合液に変更。
山下亨著 近代消防新書 災害救援ガイドブック 「トイレって大事!」より引用
写真は、旭ハウス工業製 水洗小便架台付 [AUG-UW+15WS]
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