平素の公共トイレ危機管理のポイントは何か②
- 2017年01月01日
- 関東大震災, 阪神淡路大震災, 新潟県中越大震災, 大震災時におけるトイレ, 公共トイレ危機管理のポイント
阪神・淡路大震災からの体験から
阪神・淡路大震災からで仮設トイレを支援した(株)広興(当時)は、その反省から、「平素の事前の準備と対策としては、仮設トイレは、異臭の発生や衛生上の問題をクリアし非水洗式で当座バキューム車を必要としない機能・形態のもの(バイオ式仮設トイレか汚物回収型トイレ)が望ましい」と強調している。一方、「学校には緊急給水システムが必要」という立場から、「一時的であれ水洗トイレをきちんときれいに流すには、校舎の上階のトイレに用水を給水する緊急時のシステムを作っておくべきだ。何千人という避難者を学校が一挙に抱えると、仮設トイレが搬入されるまで待てない。学校を避難所として設定していくのであれば、非常用飲料水やトイレ用水等を給水するシステムを作って、一時的に自立的に対応していけるようにしておくべきだ」という提案がある。要するに、水やバキュームの入らない仮設トイレとトイレ用水を確保したトイレスポットを設備しておく必要がある。
山下亨著 近代消防新書 災害救援ガイドブック 「トイレって大事!」より引用
写真は、日野興業製 仮設トイレ 簡易水洗タイプ 洋式 [GX-WJP]
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