神戸でトイレ混乱がはじまった②
- 2017年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
約125万戸の水洗トイレが使用不能に
震度6から7の上下動の激震によって、神戸市内の水道管は広域に破損して水道は完全に断水した。
たちまち、神戸市をはじめ県内10市7町で全世帯の9割以上に当たる約125万戸が断水し、トイレの使用が不能となった。全体の完全復旧には4月中旬までかかった(兵庫県企業庁水道課調べ/平成7年6月6日付け朝日新聞夕刊。)
あの時、家屋の倒壊・焼失、ライフラインの途絶、余震不安などで避難する住民が増加。ピーク時の1月23日には避難所数1153ヵ所、避難者数31万6678人に達した。
神戸市内の学校、体育館、公園などには、ピーク時に599ヵ所に22万3千人を超える市民が避難した(うち学校園にはピーク時に約13万6千人が避難した)。この避難者が一極集中する現象こそがトイレ大混乱の原因の一つであった。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、ハマネツ製 水洗タイプ 洋式 [TU-iXWH]
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