神戸でトイレ混乱がはじまった④
- 2017年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
仮設トイレの搬入支援
このように、意外と早い時期から被災地のトイレ混乱をクローズアップする報道が目立った。他の自治体も国や県などの要請でトイレ支援体態勢に入った。
地震発生直後に岐阜県の環境整備事業協同組合がいち早くバキューム支援と仮設トイレ設置の必要性を訴えて行動した。仮設トイレ業者は無償提供体制に入った。建設業者も工事現場用の仮設トイレの移送をはじめた。
一方、神戸市等も仮設トイレの支援要請をはじめた。しかし、現実には道路の大渋滞が仮設トイレ搬送を手間取らせつづけた。結果、神戸市域には約三千基の仮設トイレが運び込まれ、ピーク時には避難所に「60人に1期」という割合にまで設置数が膨らんだ。
神戸市に入った他の自治体のし尿処理支援隊は、バキューム車73台(延べ台数492台)、し尿処理人員244人(延べ人数1158人)であり、応援期間は約13日間に及んだ(神戸市の記録による)。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、ハマネツ製 イクストイレ 水洗タイプ 洗面所(手洗い) ※ドアなし [TU-iXMH]
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