神戸でトイレ混乱がはじまった⑤
- 2017年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
他の自治体から震害ゴミ処理・トイレ提供の支援
避難所や仮設トイレブースからし尿や震害ゴミ等が大量に発生。あちこちに震害ゴミや生活ゴミが積み上げられ、仮設トイレの使用不能も頻発した。
「阪神地区に仮設トイレの応援部隊を出そう!」
「ストックしている仮設トイレはどのくらいあるんだ?」
東西の近隣自治体の応援がはじまった。
仮設トイレの提供は、東京都・横浜市・京都市・小野市・川崎市・名古屋市・大阪市・新潟市・静岡市・千葉市。仮設トイレの設置作業は大阪市が行い、さらに「し尿の汲取り作業」は岡山市・広島市が行った。
「被災地に膨大なゴミが出はじめた。何とか収集と焼却をしてもらえないか?」
大阪府は、兵庫県からの要請でゴミ収集車(搬出用ダンプを含む)延べ1006台、バキューム車延べ52台を出動させ、要員延べ3004人を被災地に派遣した。回収したゴミ約13000トン、し尿約4600リットルを府に持ち帰って処理した。
損壊家屋のガレキ処理では、廃材約17497トン(平成8年10月末現在)の焼却処理を大阪湾広域臨海環境整備センター(平成8年2月終了)の泉大津処分場で実績ベース約76万トンを受け入れた。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、ハマネツ製 イクストイレ 簡易水洗タイプ 兼用和式 (ロータンク仕様) [TU-iXF]
コメントを残す