神戸へのバキューム・トイレの緊急支援④
- 2017年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
岐阜県バキューム支援部隊、深夜の出発
「今から出発します!」
18日午後11時、岐環協「災害救援部隊」第一陣が岐阜県庁前に集結した。バキューム車31台人員65人の大部隊である。時の岐阜県副知事篠田伸夫氏らは感動した面持ちで彼らを激励。深夜の出発を大きく手を振って最後まで見送った。目には大粒の涙があふれていた。
各県の支援隊もこれにつづいた。19日には京都と三重から、20日には静岡から・・・・・・。各地からバキューム車、作業員、仮設トイレ搬送車等が出発した。
ところが、道路は阪神高速道路、名神高速道路、第二神明道路、中国自動車道、国道43号線・2号線が不通となっていて、東西の物資輸送の主要幹線がストップ状態になっていた。当然、市街地を抜ける道路も大型車や普通乗用車で大渋滞していた。部隊の車は遅々として進まない。
「何だ、この渋滞は・・・・・・。この調子だと1日かかるぞ!」
支援隊はいらだった。ノロノロ運転で何とか阪神地域に入った。
こうして、各県の支援隊は21日までに神戸市内に入り、バキューム車60台と人員120人が勢ぞろいした。この時、仮設トイレの搬入台数は350基にのぼっていた。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、旭ハウス製 仮設トイレ ペダル式軽水洗便槽付(和式) [AUG-1J+BC37N]
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