神戸市内の学校避難所でのトイレ混乱②
- 2017年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
避難所無秩序状態とトイレ問題
トイレ掃除
六甲小学校でも早朝から被災した多くの住民が学校内に避難して来た。「体育館を開けて欲しい」と言われ鍵を開けた。グランドにいた住民が一斉にトイレに駆け込んだ。体育館の水洗トイレも校舎内の水洗トイレ(便器)もたちまち「便のてんこ盛り」の状態になった。
「てんこ盛り」となった便器の清掃は当初は先生たちが行った。避難所では、便を出してトイレを使った後、流す水をプールに自分たちでは汲みに行かない、自分の後始末をしないという人が多くいた。
「人手と根気と道具がいる」これがトイレ掃除をした先生たちの感想だった。六甲小学校教頭(当時)の小林裕子先生は言う。
「トイレ掃除なんかできるか、という態度がもろに見えてました。」
しばらくすると、仮設トイレでの「出し逃げ」状態もあったと言う。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、日野興業 製 仮設トイレ ポンプ式簡易水洗タイプ 洋式 [GX-WQP]
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