神戸市内の学校避難所でのトイレ混乱⑥
- 2017年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
トイレ用水の問題
プールの水や金魚の池の水も使った
本山南中学校では、震災3日目から中学校のプールの水(総容量約350トン)をトイレの糞尿を流す用水として使いはじめた。が、洗濯にも使ったため水量が激減。2日間しかもたなかった。
当初、教師たちがせっせと水を運んでトイレ掃除をした。その後水道が通じるまでの1ヶ月間、毎日教員と一部の避難住民が四六時中トイレに水を運んだ。
一方、吾妻小学校では、屋上プールの配水管が破壊して、プールには一滴の水もなかった。そこで子どもたちが飼っていた金魚の池の水を皆でトイレに運んで乗り切った。
山口教頭(前出)は、「校庭に池のあった学校とそうでない学校ではトイレ用水の対応が違っていたようだ」と語っていた。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、日野興業 製 仮設トイレ 非水洗タイプ 小便器 [GX-BKP]
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