組立式仮設トイレの起源
- 2017年01月01日
- 関東大震災, 阪神淡路大震災, 新潟県中越大震災, 大震災時におけるトイレ
昭和53年の宮城県沖地震の発生の後、大規模地震対策特別措置法(昭和53年)が制定されて東海地震対策が本格化していった。この頃、時の静岡県知事山本敬三郎(故人)が「大地震直後のトイレ対策は喫緊の課題である」として震災用備蓄物資の1つとして「災害用トイレ」の開発を提案した。これに呼応して仮設トイレメーカーの㈱木村技研が研究開発して昭和56年に「組立式仮設トイレ」第1号基が完成した。この簡易な仮設トイレは、長崎水害(昭和57年)以降、島根県の水害被災地、噴火災害被災地の三宅島、大津波被災地の奥尻島、阪神・淡路大震災などに運ばれて被災者に利用されたのである。
山下亨著 近代消防新書 災害救援ガイドブック 「トイレって大事!」より引用
写真は、ハマネツ製 ポンプ式簡易水洗タイプ 洋式 (陶器便器) [TU-iXF4W]
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