自宅ではどうやってトイレをするか③
- 2017年01月01日
- 関東大震災, 阪神淡路大震災, 新潟県中越大震災, 情報コンテンツ, 大震災時におけるトイレ
阪神・淡路大震災時の避難所での体験談
阪神・淡路大震災体験実話 トイレ用水確保の苦労
「水が出た日の嬉しさは何にも耐えがたい思いだった」阪神・淡路大震災では多くの主婦がトイレ用水の確保に苦労しました。
地震直後の水道水
震災直後のこと。東京から隣家に引っ越してこられた奥さんが「すぐにお風呂に水を一杯に張りなさい」と連絡してくださった。急いで風呂に水を張ったらそのすぐ後に断水した。おかげで3、4日、水洗トイレが使えた。地震を経験した人の機転に教えられた。その後は、家の近くの公園の水が出ることが分かり、毎日せっせと水運びをした。
ペットボトルの水
遠い所の知人が水のペットボトルを何度も届けてくれて助かった。
古井戸の水
昔使っていた井戸が近くにあることを知って、近所の人たちと力を合わせて組み上げられるようにして大いに助かった。
まとめて排水
小用便器は2、3回使用してからまとめて水を流すようにした。
炊事の残り水
炊事に使った残り水を貯めておいて、トイレ用水に使った。
海水
最初は、トイレの器具を傷めないかと心配しながら、海水を汲んで水洗トイレに流した。
プールの水
トイレ用水や洗濯用水は、近くの小学校にプールの水をもらいに行った。
雨水
雨が降ったとき、斜面になった側溝に雨水が急流となって流れていたので、あるだけの容器を持っていって水を汲んできて置き水として使った。
公園の水
近くの公園で湧き水が出るということを知ってから、給水車に並ぶよりも沢山の水が確保することができました。でも、水を運ぶのが大変で、毎日運んでいるうちにすっかり腰を痛めてしまった。
水を運ぶ工夫
初めのうちは、バケツや茶瓶、ペットボトルなどを使用して水運びをやっていましたが、やがてゴミ用の大型ポリ容器や衣装ケースばどにビニール袋を被せたもので運ぶようになり、寒い中を水を求めて長い時間並ぶのが大変な苦痛でした。
山下亨著 近代消防新書 災害救援ガイドブック 「トイレって大事!」より引用
写真は、ハマネツ製 仮設トイレ 簡易水洗タイプ 和式 [TU-V1F]
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