阪神地域(神戸市以外)でのトイレ対応⑤
- 2018年01月01日
- 阪神淡路震災でのトイレ大混乱
■伊丹市
伊丹市では、人的被害は死者19人、家屋被害は全壊1,369棟、半壊7,200棟といった被害が出ていた。
伊丹市におけるトイレ対応について、伊丹市の記録(伊丹市災害対策本部「阪神・淡路大震災の概要」平成7年1月17日)伊丹市立D中学校の例でみてみよう。
1月21日(土)の11時10分現在で、「校務連絡会」を開催。①トイレの使用について検討したほか、②トイレ用水の水汲み作業のため、当分の間、業間を15分にし、昼休みを短くした。また、午後には、①バケツ、杓を購入して各階のトイレに配置した(簡易トイレは7基設置した)。②学校のトイレを職員が清掃や消毒した。そして、③使用させないトイレのドアをロックした(学年で階を指定した)。さらに、④トイレの使用について、生徒用マニュアルを作成した。
1月23日(月)の8時に「校務連絡会」を開催して、トイレ等の指導を行った。また、一校時に「全校集会」を開催。トイレの使用について(全体)、女子のトイレの使用について(格技室)、水汲みについて(美会委員)、それぞれ伝達した。
山下亨著 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災の教訓 「トイレが大変!」災害時にトイレ権をどう保障するかより引用
写真は、ハマネツ製 イクストイレ 非水洗タイプ 小便器 ※ドアなし [TU-iXS]
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